殺菌剤の使い方についての雑学
困ったものです┐('~`;)┌
さて、Kn便の実験を始めてから、皆さんもお聞きになったことのないような農薬やら細菌の名前なんぞがポンポン出てくるので、ここらで農薬、特に殺菌剤について説明しますね。
難しいことを書くと混乱するんでなるべくくだいて簡単に、、、と
殺菌剤には大きく分けて保護殺菌剤と浸透移行性殺菌剤に分かれます。
保護殺菌剤は、葉、茎や根の表面を覆い細菌の侵入を防ぎ、悪さをする菌を植物の表面で防ぐ効果があります。
予防効果が主ですので、植物に侵入した細菌に対してはあまり効果が期待できません。
代表的なのは、ダコニール、オーソサイド、ビスダイゼン、ジマンダイゼン等々です。
一方、浸透移行性の殺菌剤は植物の根などから吸収され茎や葉っぱに移行し、侵入してくる細菌の増殖や菌糸の伸長を阻害し細菌を減らす効果があります。
殺菌剤ですと、ベンレート、トップジンM、ピシウム菌対策で私が使っているプレビクールN、ランマンプロアブル等々です。
予防の保護殺菌剤は、菌の成長の様々な段階に作用するので幅広い細菌に効果があり、薬剤耐性菌ができづらいというメリットがあります。
ですので、葉っぱが1枚病気になったら直ぐにカットし、保護殺菌剤をぶちまいておくと病気が拡がらずに済む場合があります。
浸透移行性の殺菌剤は、特定の細菌の活動プロセスを阻害し殺菌するため、治療効果が期待できる反面、効果の期待できる細菌が限定され、他の細菌には全く効果がない場合があります。
また、同じ薬剤を多用すると薬が効かない耐性菌を作ってしまいます。
交差耐性菌というのもあってベンレートとトップジンMは同じベングイミダゾール系の浸透移行性殺菌剤ですが、ベンレートを多用して細菌に効かなくなると同じ系統のトップジンMにも耐性を持ち効果がなくなってしまいます。
浸透移行性殺菌剤を使用するときは、病気を引き起こしている細菌に効果のある複数の系統の殺菌剤を交互に使用し耐性菌を作らないようにしないと行けません。
病気が発生したときは、その症状、原因菌の菌糸の形態や色などから判断し、効果の期待できる薬剤を使う必要があります。
この辺りは大変難しいですね。
普段から保護殺菌剤を使って悪さをする菌が増えないようにしておくことが大切です。
まあ、詳しく書くとこれだけじゃないんですが、今回はここまで (⌒∇⌒)ノ""