今年もお世話になりました。
こんな田舎者とお付き合い頂きありがとうございました。
今年は、一昨年から行ってきたkn実験も完了し栽培の目処もついて一件落着なんですが、栽培用土の重要性を思い知らされた年でもありました。
腐葉土系を密閉ケースで使うと根腐れ頻発しますね~(^^;
だいぶ下葉を落としてしまいました。
様々体験したので、今年一年でスキルも大幅アップしました。
さて、今年一年を振り返ってkn対策のまとめ的なことでも書いておきましょうか。。。
(kn便10/2013 ヴォルケーノ)
【とろけの原因】
単純に言えば「蒸れ」です。
熱帯地域で600株を麻袋にぎゅうぎゅう詰めにすれば、葉や根に付着している雑菌が増殖し発酵とか腐敗と云われる状態になるのは当然です。
この辺りは持ち込みの際に幾つか注意して頂ければ悪化は防げますが、元々現地ガイドの梱包と輸送に原因がありますので、その方法が変わらない限り完全に防ぐ事は難しいでしょう。
株に当たりと外れが生じていたのは、梱包の周辺部と中心部の蒸れの度合いによる差と考えられます。
今後の持ち込み時には、FOさんが気遣って頂けるはずですので期待したいと思います。
なお、トロケロールと言われるように感染した株を未処理でケースに放り込めば他の株にも感染しますが、元々はどこにでも存在している菌で、その密度が高いため感染に至ります。
どこの便にでも起こり得ることで特殊な菌に侵されている訳ではありません。
この辺りのことを批判される方もおられますが、仕方がないことですので、どうぞ完全養生済みで安全なAZ便をご購入ください。
【対策】
なるべく早く冷たい流水で洗浄し、葉や根に付着している雑菌を出来る限りの取り除き、洗浄後は感受性試験で原因菌に効果が確認されたオーソサイドかダコニールで消毒、乾燥させ、適切な方法で養生します。
養生方法は、既にブログにアップされている方もおられますから、それらを参考にされてください。
なお、既に感染が進んだkn便アグラオネマに100%はありません。
茎の途中から溶けたり棒になったすることも度々です。
植物に関する知識を持たず、まじない的な微量元素に頼るようでは太刀打ち出来るはずもありません。
また、状況に応じて必要な対策をとっていかなければなませんから、うろ覚えの知識でも難しいでしょう。
【株購入時のご注意】
入荷直後のなるべく早い時期に入手してください。
いくら柄が良くても状態が悪ければ生き残る確率は極めて低いです。
適切な措置を取られずに1週間も放置された株は購入しない方がいいでしょう。
また、悪さをしているのはカビのなかでも高度に進化した卵菌類に属する菌で、遊走子で水中伝播する外、50℃の温水殺菌処理でも根の組織に入り込んだ耐久器官である卵胞子は死滅しません。
浸透移行性で効果が期待できる薬剤は今のところ確認していませんから、表面に掛けられた薬剤だけが菌に対抗できます。
処理後バケツに放り込んであるなど、適切な薬剤の使用をしていないショップの株も購入しないことをお勧めします。
ということで、
まとまっているのかどうかわかりませんが、一応のまとめにします。
【その他】
養生方法などの育成技術をフルオープンすると平気で5万だ10万というkn便が出て来そうなんで、今後も公開の予定はございません。
溶けや根腐れ等でお困りの方、Twitterでフォローいただきイベント等で面識のある方限定で、ご希望があればご相談を受けさせていただきます。
DM又はLINEでご連絡ください 。
お断りすることもありますから、予めご了承ください。
それでは皆様、よいお年をお迎えください。