Kn便の養生方法
○原因
原因は移送時の蒸れによるもので、腐敗菌等の悪玉菌が増殖して株を溶かします。
原因となっているのはピシウム菌等の糸状菌で、軟腐病症状を示す場合は合併症として感染している可能性が高いです。
これは何処の便でも有り得ることで移送時に如何に冷やすかが大事になります。
この辺りはだいぶ気を使って持ち込んでくださるようになってきていますが、溶けるときは溶けますので何の準備もせず安易にチャレンジするのは無謀です。
○消毒
アクアと違い園芸をやる以上病害虫対策はフツーにやんなくちゃいけません。
主に使うのは病気対策の殺菌剤と害虫対策の殺虫剤で、園芸・家庭菜園用に少量に小分けしたものがホムセンで売られています。
○kn株の消毒
kn便のあぐらは蒸れ株の状態で入ってきますので有効性を確認している有機塩素系殺菌剤のダコニール、オーソサイドで消毒します。
各店舗で消毒してくれるようになったことは大きな進歩です。
なお、消毒薬はそれぞれ効果が異なり副作用もあります。
規定回数は守って使用して欲しいです。
○株のセレクト
溶けていない株を選んでください。
特に頂芽の溶けた株は棒を覚悟してください。
茎の途中が溶けた株もやめたほうがいいです。
○養生前のトリミング
流水で良く洗浄して、溶けた葉っぱと根っこは全てカットします。
芋が溶けかけていたらなら迷わず切りましょう。
切り口は様々処理方法がございますのでお好みでやっちゃってください。
○再消毒
濃い目の消毒薬で殺菌、軽く乾かし発根促進剤をかまします。
粉末状にした殺菌剤と発根促進剤を切り口に塗り込むのも有りのようです。
○植え込みと管理
鹿沼土、ボラ土、赤玉等、何でもいいので有機質を含まない用土単用で植え付け毎日欠かさず水をぶっかけてください。
ぶっかけるってのは鉢底から水が流れ出るくらいの状態で水通しすることで、糸状菌の密度を下げることが目的です。
あとは週一で消毒薬をたっぷりかましてください。
上手くすれば溶けずに根っこが出てきます。
○御注意
カット株は乾燥に弱いですから、湿度と発根に必要な20~25℃の土中温度、直射日光を防ぐ等の対策は必要ですので工夫してください。
★御注意
あくまでもひとつの方法ですから、うまくいかないからって苦情なんか言わないでくださいね。
試行錯誤するのも楽しみですから頑張ってください。
周りに上手くいってる方がいたら、そういった方から情報を得てください。